構造物の敵

構造物の最大の敵は“水”です。

水は最強

水はどんな小さな隙間にも入り込むことができます。
思いもよらない微細なひび割れから漏水してしまう事もあり、毛細管現象で登ったり遠くまで進むことも出来ます。

またひび割れ内で凍る事により体積が膨張しひび割れを大きく広げてしまったり、排気ガスの二酸化炭素と混じり酸性雨となって降り注ぎます。

コンクリートがアルカリ性を保っている事で鉄筋を保護していますので、中性化が進むにつれ劣化の進行スピードが速まります。

コンクリートだけではなく金属も腐食させる原因に結び付く存在ですのでまさしく最強であると思われます。

もう一つの敵は“人”

集合住宅や商業施設は人が利用する目的で作られていますが、使用している以上必ず劣化していきます。

劣化を食い止める目的も含めて仕上げ材を塗る・張る等を行いますが、生活しているうえで擦れたり、汚れたりして仕上げ材も劣化していきます。

人がいなければ劣化はしない様な気がしますが、昔から人の住んでいない家は朽ちるのが早いと言われるようにお手入れが必要なようです。

建物との長期的なお付き合いを考えられるのであれば、日々のお手入れは必要不可欠となります。